「保険の見直しって、何年ごとにするものなんだろう」
そう思って検索したものの、「3年に1度」「5年が目安」と書いてあるサイトもあれば、「ライフイベントのタイミング」と書いてあるサイトもある。結局どれが正しいのか分からなくて、モヤモヤしたまま閉じてしまった経験はありませんか。
何年ごとに見直すのかという考え方もあれば、自分はどのタイミングで見直しを検討すべきなのか、それとも今のままでいいのか。そもそも見直しを検討する必要があるのか。
そう考えること自体、何もおかしくありません。
保険は毎日使うものではないから、見直しのタイミングなんて分からなくて当然です。保険会社や代理店から「見直しませんか」と連絡が来ても、「営業だから言ってるだけでは?」と思うのも自然なことです。
この記事では、「何年ごと」という数字の意味と、その数字が自分に当てはまるのかどうかを考えるための材料をお伝えします。読み終わった後、見直すかどうかは、あなたが決めてください。
「何年ごと」という数字が一人歩きしている理由

保険の見直しについて調べると、よく出てくる数字があります。
- 3年に1度
- 5年が目安
- 10年ごとに確認
これらの数字は、保険業界や専門家がよく使う表現です。でも、この数字には実は明確な根拠があるわけではありません。
では、なぜこれらの数字が出てくるのか。それは「人の生活が変わりやすいタイミング」を、便宜上、年数で表しているからです。
3年:結婚、出産、転職など、比較的短期間で起こりやすい変化
5年:子どもの入学、住宅購入など、中期的な生活の変化
10年:子どもの独立、定年など、大きなライフステージの変化
つまり、「3年ごとに見直しましょう」というのは、「3年に1回は何か変わっているかもしれないから、確認してみては」という意味です。あなたの状況が変わっていなければ、見直しを検討する必要がないという考え方もあります。
見直しが必要になるのは「年数」ではなく「変化」があったとき
保険の見直しが必要かどうかを決めるのは、経過年数ではありません。あなたの生活に変化があったかどうかです。
生命保険文化センターの調査によると、保険の見直しをした人の約60%が「家族構成の変化」「収入の変化」「健康状態の変化」をきっかけにしています。
具体的には、こんな変化が見直しのタイミングになる可能性があります。
- 結婚・離婚した
- 子どもが生まれた、または独立した
- 住宅を購入した(住宅ローンを組んだ)
- 転職した、または収入が大きく変わった
- 親の介護が必要になった
- 健康状態に変化があった
これらの変化があったとき、今の保険の内容が、今の生活に合っているかどうかを確認するという考え方があります。それが見直しです。
逆に言えば、大きな変化がなければ、何年経っていても見直しを検討する必要がないという考え方もあります。「3年経ったから」「5年経ったから」という理由だけで、見直しを検討する必要はないのです。
「見直さなきゃ」と思いながら放置している人は多い

「そろそろ見直した方がいいのかな」と思いながら、何年も経ってしまった。そんな人は少なくありません。
実際、生命保険に加入している人のうち、約40%が「見直しを考えたことはあるが、何もしていない」と答えています(生命保険文化センター調査)。
理由はさまざまです。
- 面倒くさい
- どうやって見直せばいいか分からない
- 今の保険で困っていない
- 営業されるのが嫌
- 時間がない
これらの理由は、どれも自然なものです。 保険は複雑で分かりにくいし、日常生活で困ることもないから、後回しになるのは当たり前です。
ただ、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。
それは、保険が「今の状況」に合っていないと、意味がない可能性があるという考え方もあります。
見直しをしないことで起こりうること
例えば、独身のときに入った保険を、結婚して子どもが生まれた後もそのままにしていた場合。万が一のときの保障額が、家族を支えるには足りないかもしれません。
逆に、子どもが独立した後も、子育て中と同じ保障額の保険を続けていた場合。必要以上の保険料を払い続けている可能性があります。
実際、ある保険会社の調査では、保険を見直した人の約35%が保険料を月3,000円以上削減できたというデータもあります。
保険を見直すことで、不要な保障を削減し、保険料を削減できる可能性があります。同時に、現在の生活に合った保障を確保することで、万が一のときに家族を守ることができるという考え方もあります。
見直しをしないことが「間違い」なわけではありません。ただ、状況が変わっているのに保険がそのままだと、ズレが生じる可能性があるという考え方があります。
見直しのタイミングを自分で判断するための3つの視点
「何年ごと」という数字に縛られず、自分で見直しのタイミングを判断するには、次の3つの視点で考えてみることをお勧めします。
1. 保障の「目的」は今も同じか
保険に入ったとき、何のために入りましたか。
- 家族を守るため
- 自分の葬儀代を用意するため
- 病気やケガに備えるため
- 老後の資金を準備するため
その目的は、今も同じでしょうか。
例えば、「家族を守るため」に入った保険でも、子どもが独立したら、その目的は達成されたかもしれません。逆に、独身のときに「自分のため」に入った保険が、結婚後は「家族のため」の保険に変わる必要があるかもしれません。
目的が変わっていたら、見直しを検討するタイミングという考え方があります。
2. 保障の「金額」は今の生活に合っているか
保険に入ったときと比べて、収入や支出は変わっていませんか。
- 住宅ローンを組んだ
- 子どもの教育費が増えた
- 収入が減った
- 貯蓄が増えた
これらの変化があると、必要な保障額も変わる可能性があります。
例えば、住宅ローンを組んだ場合、多くの場合「団体信用生命保険」に加入します。これは、万が一のときに住宅ローンが完済される保険です。つまり、住宅ローン分の保障は、すでに確保されていることになります。
それなのに、以前と同じ保障額の生命保険に入り続けていると、保障が重複している可能性があります。
逆に、子どもが生まれて教育費が必要になったのに、保障額がそのままだと、不足しているかもしれません。
生活の「お金の流れ」が変わったら、見直しを検討するタイミングという考え方があります。
3. 保険の「内容」を覚えているか
これは重要なポイントの一つです。
今入っている保険の内容を、説明できますか。
- どんな保障がついているか
- 保険金はいくら出るか
- どんなときに保険金が出るか
- 保険料はいつまで払うか
これらを答えられないなら、一度、保険証券を確認するタイミングかもしれません。
保険は「入ったら終わり」ではありません。内容を理解していないと、いざというときに使えない可能性もあります。
「内容を忘れてしまった」と思ったら、それも見直しを検討するサインの一つです。
見直しのタイミングを考えるとき、「健康状態」も重要な要素です。持病ができたり、健康診断で指摘を受けたりした場合、新しい保険に入りにくくなることがあります。そのため、健康なうちに見直しを検討することも、選択肢の一つです。
見直しをするかどうか、どう決めればいいか

ここまで読んで、「やっぱり見直した方がいいのかな」と思った人もいれば、「今のままでいいかも」と思った人もいるかもしれません。
どちらも一つの判断のヒントになります。
見直しをするかどうかは、あなたが決めることです。誰かに「見直しましょう」と言われたから見直すのではなく、自分が必要だと思ったときに、自分のペースで考える。それでいいのです。
もし、見直しを考えてみようと思ったら、次のような方法があります。
- 保険証券を見て、内容を確認する
- 保険会社や代理店に問い合わせる
- 保険の無料相談サービスを利用する
- 家族と話し合う
どの方法を選ぶかも、あなた次第です。
「話を聞くだけでもいい」「その場で決めなくてもいい」と思えるなら、一度、誰かに相談してみるのもひとつの選択肢です。逆に、「今はまだいい」と思うなら、それも立派な