自動車保険の相場が等級で変わるって、結局いくらぐらいなの?

自動車保険の相場が等級で変わるって、結局いくらぐらいなの?

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況により最適な判断は異なります。必要に応じて公的情報や専門家へご確認ください。

「等級が上がれば安くなる」とは聞くけれど、実際に自分の等級だと年間いくらぐらいになるのか。保険会社のサイトを見ても、結局見積もりを取らないとわかりません。でも見積もりを取ったら、そのまま契約を勧められそうで踏み出せない。

今の保険料が妥当なのかもわからないし、等級が変わったらどれくらい変わるのかも見当がつかない。調べようとしても「お客様の条件によります」としか書いていなくて、結局わからないまま。

そういう状態で止まっている人は、少なくありません。

等級って結局何を表しているのか

等級って結局何を表しているのか

自動車保険の等級は、1等級から20等級まであります。初めて自動車保険に入る人は通常6等級からスタートして、1年間無事故なら翌年1等級上がるという仕組みになっています

等級が上がるほど「割引率」が高くなり、保険料が安くなる傾向があります。逆に事故を起こして保険を使うと等級が下がり、保険料が上がる傾向があります。

つまり等級は「これまでどれくらい無事故で過ごしてきたか」を示す数字であり、保険会社にとっては「この人はどれくらいリスクが低いか」を判断する材料の一つになっています。

ただ、等級が同じでも保険料は人によって違います。車の種類、年齢、住んでいる地域、補償内容によって金額は変わるので、「〇等級なら〇万円」とは一概に言えません。

それでも、ある程度の目安は知りたい。そう思うのは自然なことです。

等級ごとの割引率と保険料の実例

等級による割引率は保険会社によって多少違いますが、おおよその目安は以下のようになっています。

  • 6等級(新規):割引なし、または10〜20%程度の割引
  • 10等級約40〜45%割引
  • 15等級約50〜55%割引
  • 20等級約60〜63%割引

たとえば、30代で普通車(コンパクトカー)に乗っている人が、車両保険ありで契約した場合の年間保険料の目安は以下のようなイメージです。

  • 6等級:年間約80,000〜100,000円
  • 10等級:年間約50,000〜60,000円
  • 20等級:年間約30,000〜40,000円

これはあくまで一例で、車種や補償内容によって大きく変わります。SUVや高級車なら保険料は上がりますし、車両保険をつけなければもっと安くなる可能性があります。

ただ、等級が上がるごとに保険料が段階的に下がっていく傾向という構造自体は、どの保険会社でも共通しています。

等級が下がるとどうなるのか

等級が下がるとどうなるのか

事故を起こして保険を使うと、翌年の等級が下がります。事故の種類によって下がる等級数は違います。

  • 3等級ダウン事故:相手への賠償や自分の車両保険を使った場合
  • 1等級ダウン事故:車両保険で火災・盗難・いたずらなどの補償を使った場合
  • ノーカウント事故:人身傷害保険や弁護士費用特約だけを使った場合

たとえば15等級の人が3等級ダウン事故を起こすと、翌年は12等級になります。さらに「事故あり係数」という仕組みが適用され、通常の12等級よりも割引率が低くなる傾向があります。

事故あり係数とは

事故を起こした後の一定期間、通常よりも割引率が低くなる仕組みです。3等級ダウン事故なら3年間、1等級ダウン事故なら1年間、この係数が適用されます。

たとえば15等級で年間40,000円だった人が、3等級ダウン事故を起こして12等級(事故あり)になると、年間約70,000円程度になることもあります。

もちろん事故の修理費用を保険で賄えるので、保険を使うこと自体が悪いわけではありません。ただ、小さな修理なら自己負担にした方が、長期的に見て保険料が安く済む場合もあるという考え方もあります

等級を引き継げるケースと引き継げないケース

等級は基本的に引き継がれます。保険会社を変えても、車を買い替えても、同じ等級で契約できる場合が多いです。

ただし、一定期間保険に入らないと等級がリセットされる可能性があります。保険を解約してから13ヶ月以上経つと、次に契約するときは再び6等級からのスタートになる場合があります。

また、家族間で等級を引き継ぐこともできる場合があります。たとえば親が20等級で、子どもが新たに車を持つ場合、親の等級を子どもに引き継ぎ、親は新規で6等級から始めるという方法があります。

  • 同居している配偶者
  • 同居している親族
  • 配偶者の同居親族

こうした引き継ぎができる条件は保険会社によって細かく決まっているので、実際に検討する場合は確認が必要です。

ただ、こうした制度を知っているかどうかで、保険料が年間数万円変わることもあります。知らないまま契約してしまうのはもったいないけれど、調べるのも面倒。そういう気持ちになるのも無理はありません。

相場を知りたいときに何を見ればいいのか

相場を知りたいときに何を見ればいいのか

「自分の等級だと、だいたいいくらが妥当なのか」を知りたいとき、参考になる情報として複数社の見積もりを取る方法があります。

ただ、見積もりを取ること自体に抵抗がある人もいます。営業の電話がかかってくるのではないか、断りづらくなるのではないか。そういう不安があるなら、無理に動く必要はありません。

一方で、「今の保険料が高いのか安いのかわからないまま更新し続けるのも、なんとなく落ち着かない」という気持ちもあるかもしれません。

情報整理のメリット

情報を整理するだけでも、少しは見通しが立つ場合があります。自分の等級、車種、補償内容を一度書き出してみる。それだけでも、何がわかっていて何がわかっていないのかが見えてきます。

ご自身のペースで、必要だと感じたときに検討いただければと思います。

等級と保険料の関係を知っておくだけでも違う

等級が上がれば保険料は下がる傾向にあり、事故を起こせば等級は下がって保険料は上がる傾向にあるという基本的な仕組みを知っているだけでも、更新のたびに「このままでいいのか」と漠然と不安になることは減ります。

20等級まで育てるには、新規契約から最短でも14年かかります。長い時間をかけて積み上げていくものなので、ご自身のペースで考えていけば十分です。

保険を見直すかどうかも、いつ考えるかも、自分で決めていいことです。更新のタイミングが来たときに考える、でもいい。何年か経ってから考える、でもいい。

この記事のまとめ
  • 等級は1〜20まであり、高いほど割引率が上がる傾向にある
  • 同じ等級でも、車種や年齢、補償内容で保険料は変わる
  • 事故を起こすと等級が下がり、保険料が上がる傾向にある
  • 保険会社を変えても等級は引き継げる場合が多い
  • 相場を知りたいときは、複数社の見積もりが参考になる場合がある

等級と保険料の関係を理解しておくことで、更新のたびに「これでいいのか」と迷う時間は少し減るかもしれません。ただ、それで必ず行動しなければいけないわけではありません。

自分のペースで、必要だと感じたときに考える。それで十分です。

本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の保険契約や補償内容についての判断は、ご自身の状況に合わせて専門家にご相談いただくか、保険会社に直接ご確認ください。