「保険、見直した方がいいのかな」と思いながら、でも何から手をつければいいのか分からない。50代になって、周りから「保険見直した?」と聞かれることも増えたけれど、今の保険がダメなのか、見直す必要があるのかも正直よく分からない。
若い頃に勧められるまま入った保険をそのまま続けている。保険料は毎月引き落とされているけれど、内容を確認したのはいつだったか思い出せない。見直すべきなのかもしれないけれど、「今さら変えて損しないか」「新しい保険に入れるのか」という不安もある。
かといって、このまま何もしないで老後を迎えるのも心配。でも、保険の見直しって難しそうだし、時間もかかりそう。そもそも、自分の保険が適切なのかどうかを判断する基準すら分からない。
50代で保険を見直す人は少なくない

50代で保険を見直す人は、実は珍しくありません。生命保険文化センターの調査によると、50代の約42%が過去5年以内に保険の見直しを行っています。
見直しを考える理由は人それぞれです。
- 子どもが独立して、必要な保障額が変わった
- 住宅ローンの残高が減って、死亡保障の必要性が下がった
- 退職後の医療費が心配になってきた
- 保険料の負担が重く感じるようになった
「見直さなければいけない」わけではありません。ただ、50代は生活状況が変わりやすい時期なので、一度確認してみる人が多いというだけです。
見直しを考えるきっかけは日常の中にある
見直しを考え始めるきっかけは、大きな出来事だけではありません。
- 保険料の引き落とし通知を見て「こんなに払ってたんだ」と思った
- 友人が「保険見直したら月5,000円安くなった」と話していた
- 親の介護を経験して、自分の老後が現実的に感じられるようになった
- 会社の健康診断で数値が気になり始めた
こうした日常の小さな違和感から、「一度確認してみようかな」と思うのは自然なことです。
50代の保険で確認しておきたいこと
保険を見直すかどうかを判断する前に、まず今の状態を確認することができます。
今の保障内容を把握する
保険証券を見ても、正直何が書いてあるのか分かりにくいものです。でも、最低限以下のことは確認できます。
- 死亡保障額はいくらか
- 医療保障は入院何日目から、日額いくら出るのか
- 保険料は月額いくらで、いつまで払い続けるのか
- 特約は何がついているのか
これらが分かれば、「今の自分に必要かどうか」を考える材料になります。
必要な保障額は変わっている可能性がある
20代や30代で加入した保険は、当時の生活状況に合わせて設計されています。
例えば、当時は:
– 子どもが小さく、教育費が必要だった
– 住宅ローンの残高が3,000万円あった
– 配偶者が専業主婦(主夫)だった
でも、50代の今は:
– 子どもが独立した
– 住宅ローンの残高が500万円になった
– 配偶者も働いている
こうした変化があれば、必要な死亡保障額は当時より少なくて済むかもしれません。逆に、医療保障や介護保障の必要性は高まっているかもしれません。
必要な保障額は「もし自分がいなくなったら、残された家族が困る金額」が基準になります。子どもの独立や住宅ローンの減少で、この金額は変わります。
保険料の負担感も変わる
若い頃は気にならなかった月15,000円の保険料が、50代になって「重いな」と感じることもあります。
特に:
– 子どもの教育費が終わり、老後資金を貯めたい時期
– 収入が頭打ちになり、支出を見直したい時期
– 退職後の生活費を考え始める時期
こうしたタイミングでは、保険料の負担感が変わるのは当然です。
見直しをするかどうかは、状況次第

保険の見直しは「した方がいい」とも「しなくていい」とも言えません。状況によって変わります。
見直しを考えてもいいケース
以下のような状況なら、一度確認してみる価値はあるかもしれません。
- 保険料の負担が重く感じる
- 加入時から生活状況が大きく変わった
- 保険の内容を説明できない(自分で理解していない)
- 複数の保険に入っていて、重複している可能性がある
今のままでいいケース
逆に、以下のような状況なら、無理に見直す必要はないかもしれません。
- 保険料の負担が問題ない
- 保障内容を理解していて、納得している
- 健康状態に不安があり、新しい保険に入りにくい
- 更新型の保険で、あと数年で保険料が上がる時期
50代になると、持病や健康診断の数値が理由で、新しい保険に入りにくくなることがあります。今の保険を解約する前に、新しい保険に入れるかどうかを確認することが大切です。
見直しの進め方は、小さく始められる
「保険の見直し」と聞くと、大がかりな作業に感じるかもしれません。でも、実際は小さく始められます。
まずは情報を整理するだけでもいい
見直しの第一歩は、決断することではありません。
- 今の保険証券を集める
- 保障内容を一覧にする
- 保険料の合計を計算する
これだけでも、自分の状況が見えてきます。
話を聞くだけという選択肢もある
「見直す」と決めなくても、専門家に話を聞いてもらうことはできます。
- 今の保険が自分に合っているか確認する
- 必要な保障額を試算してもらう
- 選択肢を整理してもらう
話を聞くことと、保険を変えることは別です。情報を集めて、自分のペースで判断すればいいだけです。
50代は、老後に向けてお金の使い方を考え始める時期です。保険もその一部。今すぐ答えを出す必要はないけれど、「一度確認してみようかな」と思ったときが、情報を整理するタイミングかもしれません。
見直しても、見直さなくても、どちらでもいい

保険の見直しは「やるべきこと」ではありません。
見直した結果、今のままがいいと分かることもあります。見直さずに、今の保険を続けることも選択肢の一つです。大切なのは、自分の保険の状況を把握していること。それだけです。
50代は、老後が現実的に見えてくる時期です。保険も、貯蓄も、働き方も、すべて「このままでいいのか」と考えることが増えます。でも、一度にすべてを決める必要はありません。
保険の見直しも、今日決めなくていいし、来月決めなくてもいい。ただ、「確認してみようかな」と思ったときに、情報を整理する。それだけで十分です。
- 50代で保険を見直す人は約42%。見直しを考えるのは自然なこと
- 必要な保障額は、生活状況の変化で変わる可能性がある
- 見直しは「するべき」ではなく、状況次第で判断すればいい
- まずは情報を整理するだけでも十分。決断を急ぐ必要はない
自分のペースで、自分が納得できる形で。それが、50代の保険との向き合い方です。