「そろそろ保険を見直した方がいいのかな」と思いながら、何年も同じ保険に入り続けている。でも、いざ見直そうとすると、何をどう考えればいいのか分からない。今の保険が十分なのか不足しているのかも、正直よく分からない。
そんな状態で過ごしている方は、決して少なくありません。
40代になると、子どもの教育費や親の介護、自分の老後など、考えるべきことが増える傾向にあります。保険も「とりあえず入っている」状態から「本当に必要なものを整理したい」という気持ちになる時期という考え方もあります。
ただし、保険の見直しは「やらなければならないこと」ではありません。今の状態を確認して、必要があれば整理する。それだけのことです。
この記事では、40代女性が生命保険について考えるときに、どんな視点で整理できるのかをお伝えします。
40代女性の生命保険、何が変わるのか

40代になると、生命保険に求めるものが20代・30代とは変わってくる傾向があります。
守りたいものが具体的になる
20代で保険に入ったときは「万が一のため」という漠然とした理由だったかもしれません。でも40代になると、守りたいものがより具体的になる傾向があります。
- 子どもの教育費(大学進学など)
- 住宅ローンの残債
- 配偶者の生活費
- 自分の老後資金
生命保険文化センターの調査によると、40代女性の生命保険加入率は82.5%。多くの方が何らかの保険に入っていますが、「今の保険が今の状況に合っているか」は別の問題という考え方もあります。
保険料と保障内容のバランス
40代になると、保険料の負担も気になり始めます。
同じ保障内容でも、年齢が上がると保険料は高くなります。例えば、死亡保険金1,000万円の定期保険の場合、30代と40代では月額保険料が1,000円以上違うこともあります。
一方で、子どもの教育費がピークを迎える時期でもあり、保険料の支払いが家計を圧迫していないか、改めて確認する価値があります。
健康状態と保険加入
40代になると、健康診断で何かしらの指摘を受けることも増えてきます。
- 血圧がやや高め
- コレステロール値が基準を超えている
- 血糖値が気になる
こうした状態でも保険に入れないわけではありませんが、条件がつくことがあります。「いつか見直そう」と思っているうちに、加入しづらくなる可能性があるという事実は、知っておく価値があります。
今の保険、何を確認すればいいのか
保険証券を見ても、何が書いてあるのかよく分からない。そんな方も少なくありません。
保障額が今の状況に合っているか
まず確認したいのは、死亡保障の金額です。
保険に入った当時と今では、必要な保障額が変わっている可能性があります。
住宅ローンを組んだ、子どもが独立した、共働きになった、など、家族の状況が変わると必要な保障額も変わる傾向があります。
例えば、住宅ローンを組んで団体信用生命保険に加入していれば、その分の死亡保障は不要になる可能性があります。逆に、子どもの教育費がこれからピークを迎えるなら、一時的に保障を厚くする選択肢も考えられます。
保険の種類を理解しているか
生命保険には大きく分けて3つのタイプがあります。
定期保険
– 一定期間の保障
– 掛け捨て
– 保険料が比較的安い
– 更新時に保険料が上がる
終身保険
– 一生涯の保障
– 解約返戻金がある
– 保険料が高め
– 保険料は変わらない
養老保険
– 満期がある
– 満期保険金がある
– 保険料が最も高い
自分が入っている保険がどのタイプなのか、把握していない方も実は多くいます。保険証券の「保険種類」の欄を見れば、確認できます。
特約の内容を把握しているか
主契約だけでなく、特約の内容も重要です。
- 医療特約
- がん特約
- 介護特約
- 三大疾病特約
これらの特約が、今のあなたにとって必要なのか、重複していないか。例えば、会社の団体保険や共済と重複している場合もあります。
40代女性が考えておきたい3つの視点

保険を考えるとき、「正解」はありません。でも、考える視点はいくつかあります。
視点1:教育費のピークをどう乗り切るか
子どもがいる場合、40代は教育費の負担が最も重くなる時期という考え方もあります。
文部科学省の調査によると、私立大学の年間授業料は平均約90万円。4年間で360万円以上かかります。
この時期に万が一のことがあった場合、教育費を確保できる保障があるか。これは確認しておきたいポイントです。
ただし、「保障を厚くすれば安心」というわけでもありません。保険料の負担で今の生活が苦しくなっては本末転倒です。
視点2:自分の医療費をどう考えるか
40代になると、病気やケガのリスクも少しずつ上がる傾向があります。
厚生労働省の統計では、40代女性の入院率は約1.5%。100人に1〜2人が年間で入院している計算です。
医療保険や医療特約で、入院や手術に備えることもできます。ただし、高額療養費制度があるため、医療費の自己負担には上限があります。
1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合、超えた分が払い戻される制度です。年収によって上限額は異なりますが、一般的な収入の方なら月約9万円程度が上限です。
医療保険が必要かどうかは、「入院したときに家計が回るか」という視点で考えることができます。
視点3:老後資金をどう準備するか
40代は、老後資金の準備を本格的に始める時期という考え方もあります。
生命保険の中には、貯蓄性のある商品もあります。終身保険や個人年金保険などです。
ただし、貯蓄性のある保険は保険料が高くなります。また、途中で解約すると元本割れすることもあります。
老後資金の準備方法は、保険だけではありません。iDeCoやNISAなど、他の選択肢と比較する際の視点として考えることもできます。
見直しを考えるタイミング
保険の見直しには、「このタイミングでやるべき」という決まりはありません。
でも、こんなタイミングで一度確認してみるのは、検討の価値がある選択です。
- 子どもが高校や大学に進学するとき
- 住宅ローンを組んだとき
- 転職や独立をしたとき
- 離婚や再婚をしたとき
- 親の介護が始まったとき
- 保険の更新時期が近づいたとき
こうしたタイミングで、今の保険が今の状況に合っているか、一度立ち止まって考えてみる。それだけでも、十分意味があります。
保険を整理するときの注意点

保険を見直すとき、いくつか注意しておきたいことがあります。
解約する前に新しい保険に入る
古い保険を解約してから新しい保険に入ろうとすると、健康状態によっては入れないことがあります。
新しい保険に加入してから、古い保険を解約することをお勧めします。この順番を確認することが大切です。
解約返戻金の金額を確認する
終身保険など貯蓄性のある保険を解約する場合、解約返戻金がいくらになるか確認しましょう。
加入から10年未満で解約すると、払った保険料より少ない金額しか戻ってこないことがほとんどです。
特約だけを見直すこともできる
保険全体を見直すのではなく、特約だけを外したり追加したりすることもできます。
主契約は残しながら、不要な特約を外す。これだけでも保険料を抑えられることがあります。
情報を整理するだけでもいい
保険の見直しは、「やらなければならないこと」ではありません。
今の保険がどんな内容なのか、自分の状況に合っているのか。それを確認するだけでも、十分価値があります。
確認した結果、「今のままでいい」と判断することもあるでしょう。それはそれで、一つの答えです。
保険証券を引っ張り出して、何が書いてあるのか眺めてみる。それだけでも、最初の一歩です。
- 40代は教育費や老後資金など、考えるべきことが増える時期という考え方もある
- 保険に入った当時と今では、必要な保障が変わっている可能性がある
- 保障額、保険の種類、特約の内容を確認することから始められる
- 見直しは「やらなければならないこと」ではなく、状況を整理する