保険見直し 医療保険|基礎知識と考え方

保険見直し 医療保険|基礎知識と考え方

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況により最適な判断は異なります。必要に応じて公的情報や専門家へご確認ください。

医療保険、このまま続けていていいのか分からない

医療保険、このまま続けていていいのか分からない

今の医療保険、入った時と状況が変わってきて「このままでいいのかな」と思うことはありませんか。

保険料が負担に感じ始めた。家族構成が変わった。新しい医療保険のCMを見て「今のより良いのかも」と気になった。見直しという言葉は聞くけれど、自分では判断がつかない。

そもそも、見直すって何をどう見ればいいのか。今の保険を解約したら損するんじゃないか。新しい保険に入り直すとしても、今より条件が悪くなったらどうしよう。

そんなふうに考えているうちに、結局そのままになっている。そういう状態の人は、実は少なくありません。

医療保険の見直しは「やった方がいいこと」ではなく、「気になった時に確認してみるという選択肢がある」というだけのことです。この記事では、見直しを考える時に何を確認できるのか、どんな視点があるのかを整理していきます。

医療保険を見直すきっかけは人それぞれ

医療保険の見直しを考え始める理由は、人によってさまざまです。

生命保険文化センターの調査によると、医療保険の加入者のうち約30%が「保障内容を見直したい」と考えているというデータがあります。ただ、実際に見直しを実行した人は、そのうちの半分程度にとどまっています。

よくあるきっかけとしては、以下のようなものがあります。

  • 結婚や出産で家族構成が変わった
  • 転職や独立で収入が変わった
  • 保険料の支払いが負担に感じるようになった
  • 知人から「今の保険、古くない?」と言われた
  • 更新時期が近づいて保険料が上がることを知った

これらのきっかけは、どれも「今の状況と保険の内容がずれてきたかもしれない」という感覚から生まれています。

ただ、きっかけがあったからといって、すぐに何かをする必要があるわけではありません。「気になる」という状態と、「実際に変える」という状態は、別のものです。

見直しで確認できる3つのポイント

見直しで確認できる3つのポイント

医療保険を見直す時、何を見ることができるのか。大きく分けると、以下の3つの視点があります。

保障内容が今の自分に合っているか

医療保険に加入した時と、今の状況は同じでしょうか。

たとえば、独身の時に入った保険をそのまま続けている場合、結婚や出産を経て「家族のための保障」を考えたくなることがあるかもしれません。逆に、子どもが独立した後は、手厚い保障が必要なくなっている可能性もあります。

また、医療技術の進歩によって、入院日数が短くなっている傾向があります。厚生労働省の調査では、平均入院日数は約30日程度で、これは20年前と比べて大幅に短くなっています。

もし今の保険が「長期入院に備える」内容だった場合、実際の医療事情とずれているかもしれないという見方もあります。

保険料が家計に見合っているか

保険料は、加入時には「これくらいなら払える」と思っていても、時間が経つと状況が変わることがあります。

収入が減った。他の支出が増えた。将来のための貯蓄を優先したい。そういった変化があった時、保険料が負担に感じることは自然なことです。

ただ、「保険料を下げたい」という理由だけで見直すと、必要だと思っていた保障まで削ってしまうこともあります。保険料と保障内容のバランスを、今の家計状況に照らして確認してみるという選択肢があります。

新しい保険商品と比べてどうか

医療保険は、毎年のように新しい商品が出ています。

たとえば、最近では「通院保障」や「先進医療特約」「がん診断一時金」など、以前にはなかった保障が一般的になってきています。また、保険料の設定も、医療データの蓄積によって変わっていることがあります。

ただし、新しい保険が自分にとってどうかは、状況によって変わります。

新しい保険に入り直すと、年齢が上がっている分、保険料が高くなることがあります。また、健康状態によっては、新しい保険に加入できない、または条件がつく可能性もあります。

ポイント

保険の見直しは「新しいものに変える」ことではなく、「今の状況に合っているか確認してみる」という選択肢です。結果として変えないという選択も、見直しをしたことになります。

見直す時に確認しておきたいこと

医療保険の見直しを考える時、いくつか確認しておきたい点があります。

今の保険を解約する前に確認すること

新しい保険に入り直す場合、今の保険を先に解約してしまうと、無保険の期間ができてしまう可能性があります。

新しい保険の審査に通らなかった場合、保障がない状態になってしまうことがあります。そのため、新しい保険の契約が成立してから、古い保険を解約するという順序があります。

また、今の保険には「解約返戻金」がある場合もあります。これは、解約時に戻ってくるお金のことですが、加入期間や商品によって金額が大きく異なります。場合によっては、払った保険料よりも少ない金額しか戻ってこないこともあります。

健康状態の告知について

新しい医療保険に加入する際には、健康状態の告知が必要です。

過去の病歴や現在の健康状態によっては、加入を断られたり、特定の病気が保障の対象外になったりすることがあります。年齢を重ねるほど、この条件は厳しくなる傾向があります。

今の保険を続けていれば、加入時の健康状態で保障が続きます。見直しを考える時は、この点も確認しておく必要があります。

保険料の払込期間について

医療保険には、「終身払い」と「短期払い」があります。

終身払いは、保障が続く限り保険料を払い続けるタイプ。短期払いは、60歳までや65歳までなど、一定期間で払い込みが終わるタイプです。

終身払いは月々の保険料が安く見えますが、長生きすればするほど総支払額は増えます。短期払いは月々の保険料は高めですが、払込期間が終われば保険料の負担がなくなります。

どちらが自分に合っているかは、年齢や家計の状況によって変わります。

注意

保険の見直しは、タイミングによって選択肢が変わります。特に健康状態や年齢は、後から変えることができない要素です。

見直しをしないという選択もある

見直しをしないという選択もある

医療保険の見直しを考えた結果、「今の保険を続ける」という結論になることもあります。

それは、見直しをしなかったのではなく、「見直した結果、変えない方が自分に合っていると判断した」という選択です。

たとえば、以下のような場合は、無理に変える必要はないかもしれません。

  • 今の保険料が家計に無理なく収まっている
  • 保障内容が今の生活に合っている
  • 新しい保険に入り直すと保険料が大幅に上がる
  • 健康状態に不安があり、新しい保険に入れない可能性がある
  • 今の保険に「お宝保険」と呼ばれるような有利な条件がある

保険の見直しは、「やった方がいいこと」ではありません。

気になった時に、自分の状況を確認してみる。その結果、変える必要がなければ、そのまま続ける。それで十分です。

見直しを考える時の情報の集め方

医療保険の見直しを考える時、どこから情報を集めればいいのか迷うこともあります。

今の保険の内容を確認する

まず、今加入している保険の内容を確認することから始めます。

保険証券や契約時の資料を見返してみてください。保障内容、保険料、払込期間、特約の有無などが記載されています。

もし資料が見つからない場合は、保険会社に問い合わせれば、契約内容を確認できます。最近では、多くの保険会社がオンラインで契約内容を確認できるサービスを提供しています。

比較する際の視点

新しい保険と比較する際は、単純に保険料だけを見るのではなく、以下のような点も確認できます。

  • 入院給付金の日額と支払日数
  • 手術給付金の金額
  • 通院保障の有無
  • 先進医療特約の内容
  • がん診断一時金などの特約
  • 保険料の払込期間
  • 更新の有無と更新後の保険料

これらを総合的に見て、自分にとって必要だと思う保障が含まれているかを確認してみることができます。

相談できる場所

保険の見直しについて、誰かに相談したいと思うこともあります。

保険会社の担当者、保険ショップ、ファイナンシャルプランナーなど、相談できる場所はいくつかあります。

ただ、相談する相手によって、提案される内容が変わることもあります。特定の保険会社の商品しか扱っていない担当者もいれば、複数の保険会社の商品を比較できる相談窓口もあります。

相談する時は、「話を聞くだけでもいい」「その場で決めなくてもいい」ということを覚えておいてください。情報を集めて、ご自身のペースで考える時間を持つことができます。

まとめ

まとめ
この記事のまとめ
  • 医療保険の見直しは「やった方がいいこと」ではなく、気になった時に確認してみるという選択肢がある
  • 見直しでは、保障内容・保険料・新商品との比較という3つの視点がある
  • 見直した結果、今の保険を続けるという選択も十分にあり得る
  • 新しい保険に入り直す場合は、健康状態の告知や解約のタイミングを確認しておく必要がある

医療保険について考えるタイミングや方法は、人それぞれです。

今すぐ答えを出す必要はありません。この記事で整理した視点を参考に、ご自身のペースで考えを進めていくことができます。

話を聞いてみたいと思った時は、その時に相談してみればいいですし、今はまだいいと思うなら、そのままでも構いません。どちらを選んでも、それはあなたの判断です。