- 保険見直しで生じる可能性があるデメリット
- 解約返戻金の減額・消失リスク
- 新契約時の告知・審査リスク
- 必要性は家計・家族状況・価値観で変わります。
- 制度や税制は変更される可能性があります。
- 具体的な判断は公的情報や契約条件の確認が前提です。
保険見直しで生じる可能性があるデメリット

保険の見直しを検討する際、「保険料を安くしたい」「保障内容を充実させたい」といったメリットに目が向きがちです。しかし、見直しには注意すべきデメリットも存在します。
この記事では、保険見直し時に起こりうるデメリットの種類と、それぞれの対策について整理します。見直しを検討している方が、メリットとデメリットの両面を理解した上で判断できるよう、具体的な注意点をお伝えします。
なお、見直しの影響は年齢・健康状態・家族構成により大きく異なることを前提として読み進めてください。
解約返戻金の減額・消失リスク
解約返戻金とは
解約返戻金とは、保険契約を解約した際に保険会社から受け取れるお金のことです。終身保険や養老保険などの貯蓄性がある保険に設定されています。
ただし、解約返戻金は契約期間が短いほど少なくなる傾向があります。特に契約から数年以内の解約では、**払い込んだ保険料総額を大きく下回る**ケースが一般的です[1]。
見直し時の注意点
保険見直しで既存契約を解約する場合、以下の点に注意が必要と感じる人もいます:
- 契約から10年未満の場合、解約返戻金が払込保険料の50〜80%程度になる可能性がある[1]
- 定期保険や医療保険など、解約返戻金がない(または少額の)商品もある
- 解約返戻金の正確な金額は、保険会社に問い合わせることで確認できる
見直しを検討する際は、解約による損失額と新契約での保険料削減効果を比較する際の視点することが重要です。
新契約時の告知・審査リスク

告知義務とその重要性
新しい保険に加入する際は、健康状態や職業について正確に告知する義務があります。告知内容に虚偽があった場合、**契約解除**や保険金の支払拒否となる可能性があります[2]。
また、既往症や現在の健康状態によっては、以下のような条件が付く場合があります:
- 特定の疾病を保障対象外とする「部位不担保」
- 通常より高い保険料が適用される「割増引受」
- 加入自体を断られる「引受謝絶」
年齢上昇による保険料への影響
保険料は加入時の年齢で決まるため、見直し時の年齢が上がっていると保険料も上昇します。例えば、30歳で加入した医療保険を40歳で見直す場合、**同じ保障内容でも月額1,000〜2,000円程度の保険料増加**が生じる可能性があります[1]。
特に50代以降では年齢による保険料上昇が顕著になるため、見直しによる保険料削減効果が相殺される場合もあります。
保障の空白期間と免責期間
保障の空白期間
既存契約の解約と新契約の成立タイミングがずれると、一時的に保障がない期間が生じます。この期間中に病気やケガが発生した場合、保険金を受け取ることができません。
空白期間を避けるためには、新契約の成立を確認してから既存契約を解約する手順が重要です。
新契約の免責期間
がん保険や一部の医療保険では、契約成立から一定期間(通常**90日間**)は保障対象外となる免責期間が設定されています[2]。この期間中にがんと診断されても、保険金は支払われません。
既存のがん保険を見直す場合は、免責期間中の保障をどう確保するかを検討する必要があります。
税制上の影響

生命保険料控除への影響
生命保険料は所得控除の対象となりますが、見直しにより控除額が変動する場合があります。特に以下のケースでは注意が必要と感じる人もいます:
- 旧制度(2011年以前)の契約を新制度の契約に変更する場合
- 保険料総額が大きく変わる場合
- 個人年金保険料控除の対象契約を解約する場合
**年間の控除額は最大12万円**(一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料の合計)となっており、見直しによる控除額の変化が税負担に影響する可能性があります[2]。
見直しを検討する人の現状
保険の見直しを行う人の割合は、**契約者の約30〜40%**が過去5年以内に何らかの見直しを行っているという調査結果があります[1]。一方で、見直しを検討しながらも実行に至らない人も多く、その理由として「手続きが面倒」「デメリットが心配」といった声が挙げられています。
デメリットを最小限に抑える方法

見直し前の準備
保険見直しのデメリットを最小限に抑えるためには、以下の準備が重要です:
| 確認項目 | 確認方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 解約返戻金額 | 保険会社への問い合わせ | 契約年数が短いと大幅減額の可能性 |
| 現在の健康状態 | 健康診断結果の確認 | 既往症は正確に把握する |
| 家族の保障ニーズ | ライフプランの見直し | 将来の変化も考慮する |
※個別の状況により確認すべき項目は異なります
段階的な見直しの検討
すべての保険を一度に見直すのではなく、段階的に行うことでリスクを分散できます:
- まず保障額の調整から始める
- 更新タイミングに合わせて順次見直す
- 健康状態が良好な時期に優先的に見直す
既往症がある場合の特別な注意点
既往症がある方の場合、新契約での引受条件が厳しくなる可能性があります。一般的に、以下のような条件が適用される場合があります[1]:
- 保険料の割増(標準保険料の120〜150%程度)
- 特定部位の保障除外
- 保障額の制限
既往症の種類や治療状況により条件は大きく異なるため、複数の保険会社で審査を受けることも一つの方法です。
まとめ

保険見直しには、解約返戻金の減額、新契約時の審査リスク、保障の空白期間、税制上の影響といったデメリットが存在します。これらのデメリットは、見直しのタイミングや方法によって大きく変わります。
重要なのは、現在の保険で解決できない問題が明確にあるかどうかです。保険料の負担感、保障内容の不足、ライフステージの変化など、見直しの必要性とデメリットを天秤にかけて判断することが大切です。
ただし、状況によって考え方は変わります。年齢・健康状態・家族構成・経済状況により、最適な判断は人それぞれ異なります。
より具体的な比較検討の方法は、別の記事で詳しく解説しています。個別の状況により判断は異なりますので、必要に応じて専門家への相談も検討してみてください。