養老保険と定期保険で迷う前に確認したいこと

生命保険を検討する際、「養老保険」と「定期保険」という言葉を目にして、どちらを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、養老保険と定期保険の基本的な仕組みの違いと、それぞれの特徴を整理します。ただし、どちらが良いかは年齢・家族構成・経済状況により大きく異なるため、まずは基本的な考え方を理解することから始めましょう。
- 養老保険と定期保険の基本的な仕組みの違い
- 保険料・保障期間・貯蓄性の違い
- それぞれに向いている人の条件
- 選択する際の判断ポイント
養老保険と定期保険の基本的な仕組み
養老保険の仕組み
養老保険は、死亡保障と貯蓄機能を組み合わせた保険です。保険期間中に死亡した場合は死亡保険金が支払われ、満期まで生存していた場合は満期保険金を受け取ることができます。
特徴として、死亡保険金額と満期保険金額が同額に設定されることが一般的です。つまり、いつ亡くなっても、満期まで生きても、同じ金額を受け取れる仕組みになっています。
定期保険の仕組み
定期保険は、一定期間の死亡保障に特化した保険です。保険期間中に死亡した場合は死亡保険金が支払われますが、満期時に生存していても満期保険金はありません。
保障期間は「10年」「20年」といった年満了や、「60歳まで」「65歳まで」といった歳満了で設定されます。年満了は契約から一定年数が経過したら満了、歳満了は被保険者が一定年齢に達したら満了となります。
主な違いの比較する際の視点

| 項目 | 養老保険 | 定期保険 |
|---|---|---|
| 死亡保障 | あり | あり |
| 満期保険金 | あり(死亡保険金と同額) | なし |
| 貯蓄性 | あり | なし |
| 保険料水準 | 高い | 安い |
| 解約返戻金 | あり | なし(または少額) |
| 保険料控除 | 一般生命保険料控除[1] | 一般生命保険料控除[1] |
※保険料水準は同じ保険金額・年齢・性別で比較する際の視点した場合の一般的な傾向です。実際の保険料は商品・保険会社により異なります。
保険料の具体例
30歳男性、死亡保険金500万円の場合の保険料目安:
- 養老保険(20年満期):月額18,000〜25,000円程度
- 定期保険(20年更新):月額1,500〜2,500円程度
上記はあくまで参考値です。実際の保険料は、喫煙の有無・健康状態・職業・保険会社の商品設計により異なります。
それぞれの特徴と考え方
養老保険の特徴
養老保険の最大の特徴は、保障と貯蓄を同時に確保できることです。
メリット
- 満期時に傾向として保険金を受け取れる
- 途中解約でも解約返戻金がある
- 強制的に貯蓄ができる仕組み
- 死亡保障も同時に確保
デメリット・注意点
- 保険料が高額になりやすい
- インフレリスクがある(固定金額のため)
- 途中解約では元本割れのリスクがある
- 他の投資商品と比較する際の視点して利回りが低い傾向
定期保険の特徴
定期保険は保障に特化した商品です。
メリット
- 保険料が安く、大きな保障を確保しやすい
- 必要な期間だけ保障を持てる
- 保険料負担を抑えて他の貯蓄・投資に回せる
- ライフステージの変化に応じて見直しやすい
デメリット・注意点
- 満期時に受け取れる保険金がない
- 更新時に保険料が上がる商品が多い
- 解約返戻金がない(または少額)
- 保障期間終了後は無保障になる
保障期間と更新の考え方

養老保険の保障期間
養老保険は一般的に有期保険で、10年・15年・20年・30年といった期間や、60歳・65歳といった年齢で満期を迎えます[2]。満期保険金の受取方法は、一時金形式が一般的ですが、商品によっては年金形式を選択できる場合もあります[2]。
定期保険の保障期間
定期保険の保障期間[2]には、年満了と歳満了があります:
- 年満了:契約から一定年数で満了(例:30歳で加入、10年満了 → 40歳で保障終了)
- 歳満了:一定年齢で満了(例:30歳で加入、65歳満了 → 65歳で保障終了)
年満了の場合、満期時に健康状態に問題がなければ更新できる商品が多いですが、更新時の年齢で保険料が再計算されるため、一般的に保険料は上がります。
- 必要性は家計・家族状況・価値観で変わります。
- 制度や税制は変更される可能性があります。
- 具体的な判断は公的情報や契約条件の確認が前提です。
どちらを選ぶかの判断ポイント
養老保険が向いている人
- 保障と貯蓄を同時に確保したい
- 自分で貯蓄を続ける自信がない
- 傾向として将来資金を準備したい
- 保険料負担に余裕がある
- 長期間解約する予定がない
定期保険が向いている人
- 保険料を抑えて大きな保障を確保したい
- 必要な期間だけの保障で十分
- 貯蓄は別の方法で行いたい
- ライフステージの変化に応じて見直したい
- 子どもが独立するまでなど期間限定の保障が目的
組み合わせという考え方
養老保険と定期保険は多くの場合しも「どちらか一つ」を選ぶ必要はありません。例えば:
- 基本保障として養老保険に加入し、子育て期間中は定期保険を上乗せ
- 若い時期は定期保険で大きな保障を確保し、収入が安定してから養老保険に加入
- 目的別に使い分け(老後資金は養老保険、遺族保障は定期保険)
まとめ

養老保険と定期保険の主な違いは、貯蓄機能の有無と保険料水準です。養老保険は保障と貯蓄を同時に確保できますが保険料が高く、定期保険は保障に特化している分保険料を抑えられます。
どちらを選ぶかは、保険料負担能力・貯蓄に対する考え方・必要保障期間・ライフプランなど、個人の状況により判断が分かれます。
状況によって考え方は変わるため、ご自身の年齢・家族構成・経済状況に当てはめた具体的な比較検討の方法は、別の記事で詳しく解説しています。
※個別の状況により判断は異なります。具体的な商品選択の際は、約款や設計書で詳細を確認することを考え方の一例します。