- 養老保険について知っておきたい基本のポイント
- 養老保険の基本的な仕組み
- 養老保険の保険料と返戻率
養老保険について知っておきたい基本のポイント

「養老保険って聞いたことはあるけれど、普通の生命保険と何が違うの?」「貯蓄と保険が一緒になっているって本当?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
養老保険は、死亡保障と貯蓄機能を併せ持つ生命保険商品です。保険期間中に亡くなった場合は死亡保険金が、満期まで生存していた場合は満期保険金が受け取れる仕組みになっています。
この記事では、養老保険の基本的な仕組みから、メリット・デメリット、他の保険商品との違いまで、初めて検討される方にもわかりやすく整理しています。ただし、必要性や選び方は年齢・家族構成・資産状況により大きく異なることを前提としてお読みください。
養老保険の基本的な仕組み
死亡保障と貯蓄機能の両立
養老保険の最大の特徴は、**死亡保障と貯蓄機能が一つの商品に組み込まれている**ことです。具体的には以下のような仕組みになっています。
- 保険期間中に死亡した場合:死亡保険金を受け取り
- 満期まで生存していた場合:満期保険金を受け取り
- 途中で解約した場合:解約返戻金を受け取り
一般的に、満期保険金と死亡保険金は**同額に設定**されています。例えば、死亡保険金500万円の養老保険であれば、満期保険金も500万円となります。
保険期間の設定
養老保険の保険期間は、主に以下のような選択肢があります:
| 期間の種類 | 具体例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 年満了 | 10年、20年、30年 | 契約から一定年数で満期 |
| 歳満了 | 60歳まで、65歳まで | 特定の年齢に達すると満期 |
年満了は契約からの経過年数で満期が決まり、歳満了は被保険者が達する年齢で満期が決まります。例えば、30歳で20年満了の養老保険に加入すれば50歳で満期、30歳で65歳満了なら65歳で満期となります。
養老保険の保険料と返戻率

保険料の水準
養老保険の保険料は、死亡保障のみの定期保険と比べて高くなります。これは満期保険金の積立部分が含まれているためです。
具体的な保険料例(あくまで目安):
| 条件 | 月額保険料の目安 |
|---|---|
| 30歳男性、保険金額500万円、20年満了 | 18,000〜22,000円程度 |
| 30歳女性、保険金額500万円、20年満了 | 17,500〜21,500円程度 |
| 40歳男性、保険金額300万円、15年満了 | 14,000〜17,000円程度 |
※上記はあくまで参考値です。実際の保険料は、喫煙の有無・健康状態・職業・保険会社の商品設計により異なります
解約返戻金の仕組み
養老保険には解約返戻金がありますが、**早期に解約すると元本割れのリスク**があります。一般的に、契約から数年間は解約返戻金が払込保険料を下回ることが多く、満期に近づくにつれて返戻率が上昇する仕組みになっています。
税務上の取り扱い
生命保険料控除の適用
養老保険の保険料は、**生命保険料控除の対象**となります[1]。年末調整や確定申告で所得控除を受けることができ、所得税・住民税の軽減効果があります。
満期保険金の課税
満期保険金を受け取る際は、**一時所得として課税**されます[1]。ただし、一時所得には50万円の特別控除があり、さらにその2分の1が課税対象となるため、税負担は比較的軽微になることが多いです。
- 必要性は家計・家族状況・価値観で変わります。
- 制度や税制は変更される可能性があります。
- 具体的な判断は公的情報や契約条件の確認が前提です。
養老保険のメリット・デメリット

メリット
- 確実な資産形成:満期まで継続すれば多くの場合満期保険金を受け取れる
- 死亡保障も確保:万が一の際は死亡保険金で家族の生活資金をカバー
- 強制貯蓄効果:毎月の保険料支払いにより自動的に資産が積み上がる
- 税制上の優遇:生命保険料控除により節税効果がある
デメリット
- 保険料が高額:定期保険と比べて月々の負担が大きい
- 資金の流動性が低い:途中解約すると元本割れのリスクがある
- インフレリスク:長期間の固定金利のため、物価上昇に対応できない
- 運用効率が限定的:他の投資商品と比べて利回りが低い傾向
他の保険商品との比較する際の視点
| 商品タイプ | 死亡保障 | 貯蓄機能 | 保険料水準 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 養老保険 | あり | あり | 高い | 保障と貯蓄を両立したい人 |
| 定期保険 | あり | なし | 安い | 保障重視・期間限定で良い人 |
| 終身保険 | あり | あり | 中程度 | 一生涯の保障が欲しい人 |
| 個人年金保険 | なし | あり | 中程度 | 老後資金準備に特化したい人 |
養老保険を検討する際の判断ポイント

- 家計の状況から考える
- 毎月の家計に余裕があり、長期間の保険料支払いが可能
- 貯蓄が苦手で、強制的に積立てる仕組みが欲しい
- 死亡保障と貯蓄を一つの商品で済ませたい
- 他の選択肢との比較する際の視点
当てはまるほど、必要性が高くなる可能性があります。
家計の状況から考える
養老保険は保険料が高額になるため、まず家計に無理のない範囲で継続できるかを検討することが重要です。以下のような状況の方には向いている可能性があります:
- 毎月の家計に余裕があり、長期間の保険料支払いが可能
- 貯蓄が苦手で、強制的に積立てる仕組みが欲しい
- 死亡保障と貯蓄を一つの商品で済ませたい
他の選択肢との比較する際の視点
一方で、以下のような考え方もあります:
- 定期保険で保障を確保し、差額を投資信託等で運用する
- 勤務先の団体保険や共済を活用して保険料を抑える
- 住宅ローンの繰上返済を優先する
どちらが良いかは、リスク許容度や資産運用の知識・経験により判断が分かれるところです。
まとめ
養老保険は死亡保障と貯蓄機能を併せ持つ商品で、確実な資産形成と万が一の保障を同時に準備できる点が特徴です。ただし、保険料が高額になることや、資金の流動性が低いことなど、注意すべき点もあります。
保障と貯蓄のどちらを重視するか、他の金融商品との組み合わせをどう考えるかなど、**状況によって考え方は変わります**。
**より具体的な比較検討の方法は、別の記事で詳しく解説しています**。個別の状況により判断は異なりますので、ご自身の家計状況や将来設計と照らし合わせて検討されることを考え方の一例します。