- 自動車保険の等級制度について知りたい方へ
- 等級制度の基本的な仕組み
- 等級が上がるタイミング
自動車保険の等級制度について知りたい方へ

自動車保険に加入していると「等級」という言葉をよく耳にしますが、実際にいつ等級が上がるのか、どのような仕組みになっているのか分からない方も多いのではないでしょうか。
等級制度は保険料に大きく影響するため、そのタイミングや条件を正しく理解しておくことが大切です。
この記事で分かること
- 等級が上がる具体的なタイミング
- 等級制度の基本的な仕組み
- 等級の上昇に影響する要因
- 注意すべきポイント
ただし、保険会社や契約内容により詳細な条件は異なる場合があります。個別の状況については、ご契約の保険会社に確認することを考え方の一例します。
等級制度の基本的な仕組み
自動車保険の等級制度とは、事故歴に応じて保険料の割引・割増を決める仕組みです。
等級の区分と割引率
等級は1等級から20等級まで設定されており、等級が高いほど保険料の割引率が大きくなります。
| 等級 | 無事故係数 | 事故有係数 |
|---|---|---|
| 6等級 | 19%割引 | 19%割引 |
| 10等級 | 45%割引 | 23%割引 |
| 15等級 | 51%割引 | 33%割引 |
| 20等級 | 63%割引 | 44%割引 |
※保険料の割引率は保険会社により若干異なる場合があります
新規契約時の等級
新規で自動車保険に加入する場合、原則として6等級からスタートします。ただし、以下の条件を満たす場合は7等級から開始されます:
- 記名被保険者が個人である
- 用途・車種が自家用8車種(普通乗用車、小型乗用車など)である
- 複数台目の契約で、1台目が11等級以上である
等級が上がるタイミング

等級の変更は、保険契約の更新時に行われます。
1年間無事故の場合
保険期間中に保険金の支払いを受ける事故がなかった場合、契約更新時に等級が1つ上がります。
例えば、現在10等級の方が1年間無事故であれば、次年度の更新時に11等級になります。
事故があった場合
保険期間中に事故があり保険金の支払いを受けた場合、事故の種類により等級の変動が決まります:
- 3等級ダウン事故:対人・対物賠償、車両保険など
- 1等級ダウン事故:火災・盗難・台風などの車両保険
- ノーカウント事故:人身傷害、弁護士費用特約など
事故有係数適用期間について
事故により等級がダウンした場合、一定期間は「事故有係数」が適用されます。
- 3等級ダウン事故:3年間
- 1等級ダウン事故:1年間
この期間中は、同じ等級でも無事故の場合より割引率が低くなります。
- 必要性は家計・家族状況・価値観で変わります。
- 制度や税制は変更される可能性があります。
- 具体的な判断は公的情報や契約条件の確認が前提です。
等級制度で知っておきたいポイント
等級の引き継ぎ
以下の場合、等級を引き継ぐことができます:
- 保険会社を変更する場合
- 車を買い替える場合
- 記名被保険者を配偶者や同居の親族に変更する場合
ただし、前契約の満期日から7日以内に新契約を開始する必要があります。
ノーカウント事故の活用
人身傷害保険や弁護士費用特約などは、使用しても等級に影響しません。これらの特約は積極的に活用することで、等級を維持しながら必要な補償を受けられます。
複数台契約での注意点
複数の車を所有している場合、それぞれの車の等級は独立して管理されます。1台で事故を起こしても、他の車の等級には影響しません。
等級アップを効率的に進める考え方

軽微な事故での保険使用の判断
修理費が比較的少額の場合、保険を使わずに自己負担で修理する選択肢もあります。
判断の目安として、以下の点を考慮してみましょう:
- 修理費と今後3年間の保険料増加額の比較する際の視点
- 現在の等級と割引率
- 事故有係数適用期間の影響
車両保険の免責金額設定
車両保険に免責金額(自己負担額)を設定することで、軽微な損害では保険を使わない仕組みを作ることができます。これにより等級ダウンのリスクを減らしながら、保険料も抑えることが可能です。
特約の有効活用
等級に影響しない特約を充実させることで、保険を使いやすい環境を整えることも一つの考え方です:
- 弁護士費用特約
- ロードサービス
- レンタカー費用特約
まとめ
自動車保険の等級は、契約更新時に前年の事故の有無により変動します。1年間無事故であれば1等級上がり、事故があった場合は事故の種類により1等級または3等級下がります。
等級制度を理解することで、保険料の見通しを立てやすくなり、事故時の保険使用についても適切な判断ができるようになります。
ただし、状況によって考え方は変わります。ご自身の等級や保険料、運転頻度などを総合的に考慮した判断が必要と感じる人もいます。
より具体的な保険料のシミュレーションや特約の選び方については、別の記事で詳しく解説しています。
※個別の契約条件や保険会社により詳細は異なります。具体的な等級の取り扱いについては、ご契約の保険会社にご確認ください。