- 40代で生命保険を検討する際の疑問
- 40代の生命保険料の相場
- 40代に必要な死亡保障額の考え方
40代で生命保険を検討する際の疑問

40代になると、住宅ローンや教育費などの支出が増える一方で、将来への不安も高まってきます。「生命保険に入るべきか」「今の保障で十分なのか」「保険料の相場はどの程度なのか」といった疑問を抱く方も多いでしょう。
この記事では、40代の生命保険料の相場と、適正な保障額を考える際のポイントを整理します。ただし、必要な保障は家族構成や収入、既存の保障によって大きく異なることを前提として理解しておくことが重要です。
40代の生命保険料の相場
全国平均の保険料データ
40代の生命保険料は、全国平均で月額約15,000〜25,000円程度となっています。ただし、この金額には個人差が大きく、加入している保険の種類や保障内容によって幅があります。
男女別で見ると、一般的に男性の方が保険料は高くなる傾向があります。これは、統計上男性の方が死亡率が高いことや、世帯主として高額な死亡保障に加入するケースが多いためです。
| 年代・性別 | 月額保険料の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 40代男性 | 18,000〜28,000円 | 死亡保障中心、高額保障が多い |
| 40代女性 | 12,000〜22,000円 | 医療保障重視、保険料は比較的安い |
※あくまで全国平均の目安です。個人の状況により大きく異なります
世帯年収別の保険料割合
保険料を考える際は、世帯年収に占める割合も重要な指標です。一般的に、世帯年収の5〜10%程度が適正とされることが多いようです。
- 年収400万円世帯:月額1.7〜3.3万円程度
- 年収600万円世帯:月額2.5〜5.0万円程度
- 年収800万円世帯:月額3.3〜6.7万円程度
ただし、この割合は家族構成や既存の貯蓄、公的保障の充実度によって調整が必要と感じる人もいます。
40代に必要な死亡保障額の考え方

- 必要保障額の計算方法
- 遺族の生活費:配偶者と子どもの生活費(月額20〜30万円×必要年数)
- 教育費:子ども1人あたり1,000〜2,500万円程度
- 住宅ローン残債:団体信用生命保険でカバーされる場合は除く
- 葬儀・整理費用:300〜500万円程度
当てはまるほど、必要性が高くなる可能性があります。
必要保障額の計算方法
40代の死亡保障額は、2,000〜5,000万円程度が目安とされることが多いです。しかし、この金額は以下の要素を考慮して個別に計算する必要があります。
- 遺族の生活費:配偶者と子どもの生活費(月額20〜30万円×必要年数)
- 教育費:子ども1人あたり1,000〜2,500万円程度
- 住宅ローン残債:団体信用生命保険でカバーされる場合は除く
- 葬儀・整理費用:300〜500万円程度
これらの合計から、遺族年金や配偶者の収入、既存の貯蓄を差し引いた金額が必要保障額となります。
公的保障との関係
民間の生命保険を検討する前に、公的な遺族保障を把握しておくことが重要です。
- 遺族基礎年金:子どもがいる配偶者に年額約78万円+子の加算
- 遺族厚生年金:会社員・公務員の遺族に、報酬比例部分の4分の3相当額
これらの公的保障でカバーされる部分を差し引いて、民間保険で補う金額を決めることが合理的です。
生命保険の種類と保険料の違い
定期保険と終身保険の特徴
40代で検討される主な生命保険には、定期保険と終身保険があります[1]。
| 項目 | 定期保険 | 終身保険 |
|---|---|---|
| 保障期間 | 一定期間(10年、20年など) | 一生涯 |
| 保険料 | 安い(掛け捨て) | 高い(貯蓄性あり) |
| 更新 | あり(保険料は上がる) | なし(保険料一定) |
| 解約返戻金 | なし、または少額 | あり(貯蓄機能) |
※商品により詳細は異なります
収入保障保険という選択肢
40代の子育て世帯には、収入保障保険も有力な選択肢です。この保険は逓減型の仕組みで、契約から満期までの残り期間に応じて保険金総額が減少します。これは時間経過とともに必要な保障期間が短くなるためです。
- メリット:定額型より保険料が安い、子どもの成長に合わせて保障額が調整される
- 保険金の受取方法:毎月の年金形式または一時金(一時金の場合、年金総額の60〜80%程度になることが一般的)
一時金選択時の割合の幅は、保険会社の算定方法や残存保障期間、商品設計の違いにより異なります。
具体的な保険料例
40代男性、月額15万円の収入保障、65歳満了の場合:
- 収入保障保険:月額4,000〜6,000円程度
- 定期保険(3,000万円):月額6,000〜9,000円程度
- 終身保険(500万円):月額15,000〜25,000円程度
上記はあくまで目安です。実際の保険料は、喫煙の有無(非喫煙者割引の適用)、健康状態(告知内容による引受条件)、職業(危険職種の場合の割増)、保険会社や商品設計の違いにより大きく異なります。
保険料控除制度の活用

生命保険料は所得控除の対象となります[2]。
- 一般生命保険料控除:年間払込保険料8万円超で所得控除4万円(所得税)
- 個人年金保険料控除:同様に最大4万円の控除
- 介護医療保険料控除:同様に最大4万円の控除
合計で最大12万円の所得控除を受けることができ、所得税率に応じて税負担が軽減されます。
- 必要性は家計・家族状況・価値観で変わります。
- 制度や税制は変更される可能性があります。
- 具体的な判断は公的情報や契約条件の確認が前提です。
保険選びで注意すべきポイント
更新時の保険料上昇
定期保険は更新のたびに保険料が上がります。40代で加入した場合、50代、60代での更新時には保険料が大幅に上昇する可能性があります。長期的な家計への影響を考慮して選択することが重要です。
保険金請求の期限
生命保険の保険金請求には3年間の時効があります[1]。万が一の際は、速やかに保険会社に連絡し、必要な手続きを行うことが大切です。
健康状態による引受制限
40代になると健康上の問題が出てくる可能性も高まります。持病がある場合は:
- 告知内容により特別条件(保険料割増、部位不担保など)が付く場合がある
- 引受謝絶(加入できない)となる場合もある
- 引受緩和型保険という選択肢もあるが、保険料は割高
まとめ

40代の生命保険料相場は月額15,000〜25,000円程度ですが、必要な保障は個人の状況により大きく異なります。世帯年収の5〜10%を目安に、公的保障との組み合わせを考慮して適正な保障額を決めることが重要です。
定期保険、終身保険、収入保障保険それぞれにメリット・デメリットがあり、家族構成やライフプランに応じて選択が変わります。また、保険料控除制度の活用や、更新時の保険料上昇なども考慮に入れる必要があります。
ただし、状況によって考え方は変わります。より具体的な比較検討の方法は、別の記事で詳しく解説しています。