住宅ローンを検討する際、「団体信用生命保険(団信)はいつから加入するのか」「保障はいつから始まるのか」といった疑問を持つ方は多いでしょう。
団信の加入タイミングや保障開始時期は、住宅ローンの手続きと密接に関係しており、金融機関によっても若干の違いがあります。この記事では、団信の加入時期と保障開始のタイミングについて、基本的な仕組みを整理します。
- 団信の加入タイミング
- 保障開始のタイミング
- 金融機関による違い
団信の加入タイミング

住宅ローン申込時に同時手続きが基本
団信への加入は、住宅ローンの申込時に同時に手続きを行うのが一般的です。具体的な流れは以下のようになります:
多くの金融機関では、住宅ローンの利用に団信への加入を必須条件としているため、両方の手続きが同じタイミングで進められます。
健康告知の提出期限
団信加入に必要な健康告知書は、住宅ローンの本審査前までに提出する必要があります。健康状態によっては追加の診査が必要になる場合もあるため、早めの準備が重要です。
金融機関によっては、仮審査の段階で詳細な健康告知を求めるところもあれば、本審査時に詳しい告知を行うところもあります。
保障開始のタイミング
融資実行日から保障開始
団信の保障は、住宅ローンの融資実行日から開始されます。つまり、実際に住宅ローンの資金が実行され、借入が始まった日から団信による保障も同時に始まるということです。
契約締結日と融資実行日は異なる場合が多く、保障が開始されるのは後者のタイミングです。
保障内容と支払条件
団信の基本的な保障内容は以下の通りです:
| 保障内容 | 支払条件 | 保障範囲 |
|---|---|---|
| 死亡保障 | 被保険者の死亡 | 住宅ローン残高全額 |
| 高度障害保障 | 約款に定める高度障害状態 | 住宅ローン残高全額 |
※高度障害の定義は保険会社により異なります。具体的な条件は契約時に確認が必要と感じる人もいます
近年は、がん診断時や三大疾病時にも保障される特約付きの団信も増えています。ただし、これらの特約には保険料の上乗せや待機期間が設定されている場合があります。
金融機関による違い

都市銀行・地方銀行の場合
大手都市銀行や地方銀行では、住宅ローン申込時に団信の手続きも同時に行うのが標準的です。仮審査の段階で健康告知を求められ、本審査で最終的な加入条件が決定されます。
ネット銀行の場合
ネット銀行でも基本的な流れは同様ですが、オンライン上での健康告知が中心となります。書面でのやり取りが少ない分、手続きは効率的ですが、健康状態に不安がある場合は電話や郵送での詳細確認が必要になることもあります。
住宅金融支援機構(フラット35)の場合
フラット35では団信への加入は任意となっています。加入する場合は、住宅ローン申込時に同時に手続きを行いますが、加入しない選択肢もあります。
ただし、団信に加入しない場合は、万一の際の住宅ローン返済リスクを他の方法でカバーする必要があります。
保険料の負担時期
銀行負担型(金利上乗せ型)
多くの民間金融機関では、団信の保険料は銀行が負担し、その分が住宅ローンの金利に含まれています。借主が直接保険料を支払う必要はなく、毎月の返済額に組み込まれた形になります。
借主負担型
フラット35の団信など一部では、借主が直接保険料を負担する仕組みもあります。この場合、住宅ローンの返済とは別に、年1回の保険料支払いが必要になります。
保険料の支払いは融資実行後から始まり、通常は融資実行日の翌月から保険料負担が発生します。
- 必要性は家計・家族状況・価値観で変わります。
- 制度や税制は変更される可能性があります。
- 具体的な判断は公的情報や契約条件の確認が前提です。
注意すべきポイント

健康状態による制限
団信は生命保険の一種のため、健康告知が必要と感じる人もいます。健康状態によっては以下のような制限が生じる可能性があります:
持病がある場合は、引受基準緩和型の団信を扱う金融機関を検討する選択肢もあります。
保障開始前の空白期間
住宅ローン契約から融資実行まで期間がある場合、その間は団信の保障がない状態です。この期間中に万一のことがあっても、団信からの保障は受けられません。
既存の生命保険がある場合は、住宅取得に合わせた保障見直しのタイミングも重要になります。
まとめ
団信の加入は住宅ローン申込時に同時に手続きを行い、保障は融資実行日から開始されます。金融機関によって手続きの詳細は異なりますが、基本的な流れは共通しています。
健康告知や保険料負担の仕組みなど、状況によって考え方は変わります。特に健康状態に不安がある場合や、既存の生命保険との兼ね合いを考える場合は、個別の検討が必要と感じる人もいます。
より具体的な加入手続きの進め方や保障内容の選び方は、別の記事で詳しく解説しています。ご自身の状況に合わせた団信選びを検討してみましょう。
※個別の状況により判断は異なります。詳細は各金融機関にご確認ください。