「そろそろ火災保険の更新時期だけど、何か書類を準備しなきゃいけないのかな」「更新のお知らせが来たけど、これって何か書いて返さないといけないの?」
火災保険の更新が近づいてくると、こんなふうに考えることがあるかもしれません。普段あまり意識していない保険だからこそ、更新の手続きがよくわからない。何を用意すればいいのか、何をすればいいのか、はっきりしない。
でも、「よくわからない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。火災保険は一度契約したらしばらく触れることがないものだからこそ、更新のタイミングで「あれ、どうするんだっけ」となるのは自然なことです。
火災保険の更新、そもそも「手続き」は必要なの?

火災保険の更新には、実は大きく分けて2つのパターンがあります。
1つは「自動更新」。これは保険会社から更新のお知らせが届き、特に何もしなければ自動的に契約が継続されるタイプです。この場合、基本的には特別な書類を用意する必要がないことが多いです。
もう1つは「更新手続きが必要なタイプ」。こちらは更新の意思表示や、契約内容の確認・変更などの手続きを経て、改めて契約を結び直す形になります。
どちらのタイプかは、保険会社から届く更新のお知らせに書かれています。「自動更新のお知らせ」なのか、「更新手続きのご案内」なのか。その違いで、自分が何をすればいいのかが変わってきます。
多くの保険会社では、契約満期の1〜3ヶ月前に更新のお知らせが届きます。お知らせが届いたら、まずは「自動更新」か「手続きが必要」かを確認してみるという選択肢があります。
更新手続きが必要な場合、どんな書類を用意するの?
更新手続きが必要なタイプの場合、一般的には以下のような書類が関係してきます。
保険会社から送られてくる書類
まず、保険会社から送られてくる書類があります。
- 更新申込書(継続申込書):更新する意思を示すための書類
- 現在の契約内容の確認書類:契約内容の詳細が記載されたもの
- 返信用封筒:記入した書類を返送するためのもの
これらは保険会社から送られてくるので、自分で用意するものではありません。届いた書類に必要事項を記入して返送する、という流れになります。
自分で用意する可能性がある書類
一方で、場合によっては自分で用意する書類もあります。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)のコピー
- 保険料の支払いに使う口座情報(通帳やキャッシュカードのコピー)
- 建物の状況が変わった場合の関連書類(増改築、リフォームなど)
ただし、これらが必要かどうかは保険会社や契約内容によって異なります。更新のお知らせに「必要書類」として明記されているので、その指示を確認してみるという選択肢があります。
契約内容を変更したい場合は、どうなるの?

更新のタイミングで「補償内容を見直したい」「保険金額を変更したい」と考えることもあるかもしれません。
そういった場合は、更新手続きの中で変更を申し出ることができます。変更内容によっては、追加の書類が必要になることもあります。
変更内容によって必要になる可能性がある書類
- 建物の評価額を変更する場合:建物の状況がわかる資料(固定資産税の評価証明書など)
- 補償内容を追加する場合:追加する補償に関する確認書類
- 建物の構造や用途が変わった場合:変更内容を証明する書類
ただし、これも「変更したい」と伝えた時点で、保険会社から「この書類が必要です」と案内されます。最初から全部を用意しておく必要はありません。
増改築やリフォーム、用途の変更(店舗併用住宅になったなど)があった場合は、更新のタイミングで保険会社に伝えるという選択肢があります。状況が変わっているのに伝えないと、いざという時に補償が受けられない可能性があります。
自動更新の場合、本当に何もしなくていいの?
自動更新のタイプの場合、基本的には何も手続きをしなくても契約は継続されます。書類を返送する必要もありません。
ただし、「何もしなくていい」というのは、「手続きが不要」という意味であって、「確認しなくていい」という意味ではありません。
自動更新のお知らせには、更新後の契約内容や保険料が記載されています。その内容を確認して、「このまま継続していいかどうか」を判断することができます。
もし内容を変更したい場合や、更新を希望しない場合は、お知らせに記載されている期限までに保険会社に連絡するという選択肢があります。その場合は、電話やウェブサイトから手続きができることが多いです。
更新のお知らせが届かなかったら、どうすればいい?

契約満期が近づいているのに、保険会社から何も連絡が来ない。そんな時は、少し不安になるかもしれません。
考えられる理由はいくつかあります。
- 郵便物が届いていない(住所変更の連絡漏れなど)
- まだ送付時期ではない(満期の1ヶ月以上前など)
- 契約内容によっては更新案内が送られない場合もある
もし満期の1ヶ月前になっても何も届かない場合は、保険会社に確認してみるという選択肢があります。契約時の保険証券に記載されている連絡先に電話すれば、現在の状況を教えてもらえます。
引っ越しをした場合、保険会社への住所変更の連絡を忘れがちです。更新のお知らせは旧住所に送られてしまうので、転居の際は保険会社にも連絡しておくという選択肢があります。
更新しないで、別の保険会社に変えることもできるの?
更新のタイミングで、「他の保険会社に変えたい」と考えることもあるかもしれません。
それは可能です。現在の契約を更新せず、新しい保険会社と契約を結ぶことができます。
その場合は、以下のような流れになります。
現在の保険会社に「更新しない」旨を連絡する
新しい保険会社と契約手続きをする
補償の空白期間ができないように、契約開始日を調整する
新しい保険会社との契約には、また別の書類が必要になります(建物の情報、現在の契約内容など)。ただし、これも新しい保険会社から案内されるので、その時に用意すれば大丈夫です。
補償の空白期間を作らないように、現在の契約が終わる前に新しい契約を開始させるという選択肢があります。
実際のところ、更新手続きってどれくらい手間がかかるの?

「更新手続き」と聞くと、なんだか面倒な印象があるかもしれません。でも実際には、そこまで複雑なものではありません。
自動更新の場合は、内容を確認するだけで終わります。手続きが必要な場合でも、送られてきた書類に必要事項を記入して返送するだけ、というケースがほとんどです。
記入する内容も、多くは「現在の契約内容で更新する」という意思表示と、確認のサインくらい。特別な書類を集めたり、複雑な計算をしたりする必要はありません。
内容を変更したい場合は少し手間が増えますが、それでも保険会社から案内される手順に従えば、それほど難しくはありません。
更新のタイミングで考えてみることができること
更新は、契約内容を見直す機会でもあります。
- 建物の価値は適切に評価されているか
- 必要な補償は揃っているか
- 不要な補償に入っていないか
- 保険料は適正か
こういったことを、一度確認してみるという選択肢があります。
ただし、見直さなくても構いません。現在の契約内容で問題なければ、そのまま更新することもできます。
見直すかどうか、変更するかどうかは、ご自身の状況や考え方次第です。
- 火災保険の更新には「自動更新」と「手続きが必要」の2パターンがある
- 自動更新の場合、基本的に書類の提出は不要なことが多い
- 手続きが必要な場合も、保険会社から送られてくる書類に記入して返送するのが基本
- 自分で用意する書類は、更新のお知らせに明記されている
- 契約内容を変更する場合は、追加の書類が必要になることもある
- 更新のタイミングは、契約内容を見直す機会にもなる